リコーがプリントMIS大手ベンダーAvanti社を買収

リコーが1月に買収を発表したJDF MISの大手ベンダーであるAvanti社は、CIP4がJDF1.0を発表した2000年からのCIP4メンバーである。

Print国際展示会の開催されない年に、毎年シカゴで開催される北米最大の印刷機材展示会であるGraphEXPO 2008に筆者が視察に訪れた際のレポートを元に、Avanti社について解説する。

Avanti社は正式名称を”Avanti Computer Systems LTD.”で、設立は1984年、本社はカナダのトロントにある。EFI等と同様に設立当初はキヤノンやゼロックスのMFP(電子写真複合機)を販売したり、簡単なアプリケーションソフトやカラーマネージメントなどを行っていた。

JDF1.0の発表と同時に北米地域にあるAvantiやEFIの様なベンダーは、ビジネスチャンス到来と見てCIP4のメンバーになった。JDFは印刷業務の部分最適を目指すものでは無く、受注、入稿、製版から印刷、後加工更には出荷までをカバーした規格なので、JDF MISはもとより全行程を一元的に管理可能であり、ソフトビジネスとしては非常に魅力的である。

Avantiは2004年からJDF MISの開発を始めていたが、最初に大々的にお披露目したのがシカゴで開催されたGraphEXPO 2008であった。これはCIP4 Organizationが主催した、CIP4 Print Shop Liveの中で行われた。


このデモはWeb to Print WorkflowをJDF連携で動作させるものであり、プリプレスソフトはAdobeIndesign、面付けソフトはFOLDRite、Print MISはAvanti、プリントサーバーとデジタルプレスはKodak Prinergy digital workflowとM700、後加工機はDuplo DC-645という構成であった。この構成以外に、キヤノン、ゼロックス他、多くのメーカーが参加してJDF連携による付加価値創出、生産性向上、省人化などをデモンストレーションした。

詳細資料は“CIP4 JDF at GraphEXPO 2008”から無料ダウンロード可能です。
これらCIP4と協業したPIA ( Printing Industries of America)の努力の成果として、北米印刷業界でのJDF導入はデジタルプレスの普及とともに先行した結果、付加価値の高いバリアブル印刷物であるダイレクトメールの普及や、印刷物生産性の向上が達成された。

残念ながら、印刷ビジネスに関するトレンドやケーススタディを北米地域からの情報に頼っている真の原因は、こんなところにある事を認識すべきであろう。